【「自由な学校 ころころ」開校の経緯】
Giftの荒川です。
今回は、私たちがフリースクールを作るに至った背景についてお伝えさせてください!
昨今、「不登校」について色々なお話があります。
子供の数は過去最も少なくなっているにも関わらず、「不登校」の子どもたちは過去最多になったと言います。
https://news.yahoo.co.jp/byli…/ishiishiko/20181029-00101956/
詳しい原因はわかりませんが、学校に行けない子どもたちが一定数いるということは確かでしょう。
私たちは「不登校」になること自体を課題と捉えているのではなく、「不登校」になることで生じる機会の損失が課題かなと捉えています。
というのも、単純に出会える友人の数も違うでしょうし、文化祭、運動会、修学旅行など、学校に行っていた誰もが持っている多様な経験をせずに大人になります。
それは確かに「本人が選んだこと」かもしれませんが、大人になった時にそれらの経験をあまりしていないことで、その子が不利になってしまうこともあると思います。
私たちは少しでも子どもたちが選べる選択肢を増やせたらと思い、フリースクールを立ち上げることに決めました。
【Giftとフリースクール】
これまで私たちは「寄付」を前面に打ち出し、活動をしてきました。
その最たるものはNPO団体さんの資金調達のために募金箱を設置し、回収する募金箱事業でした。
しかし、メンバーが入れ替わり、事業の方向性を見直し、対話を重ねる中で私たちが創りたい未来とはどんなものだろうかと考えてきました。
今時点で私たちの1つの答えは「想いある社会活動を促進すること」です。
これまで様々な団体さんとの関わり、その度に私たちは「なぜあなたはその活動を行っているのか?」と対話を重ねてきました。
そうする中で団体さんの「想いに触れる」ことが何度もありました。それはとても「肌触りのある確かな感覚」です。
そして、次第に人はその目に見えない「想い」があるから、そこに寄付をしたり、ボランティアとして手伝ったりすると考えるようになりました。
つまり、人は「言葉」に共感しているのではなく、肌触りのあるその「想い」に共感しているのです。
私は星の王子様が「本当に大切なものは目にはうつらない」と言っているのは、理念ではなく、確かな現実だと思っています。
この1年半の間、NPO法人とよなかESDネットワーク(以下、TEN)として活動させていただき、豊中市内で子どもの居場所に関わる人たちの「想い」に触れてきました。
子どもと関わるということに人生を捧げてきた人たちの「想い」にはとても「重み」があり、その見えない何かが腹の奥に突き刺さるようでさえありました。
そんな体験を繰り返すうちに、私は「この受け取った何かにどう応えられるだろうか?」と考えるようになっていきました。
そんな折、昨年の8月ごろ、TENの小池さんからフリースクールの話を持ちかけられました。
「フリースクールが豊中にはもっと必要だと思う」とのことでした。
この約半年ほどの間、様々に葛藤しましたが、Giftとして実施するべきかを代表小山と相談し、「私たちに応えられることがあるならやるべきだと思います」と背中を押してもらい、今回、豊中でフリースクールを始める運びとなりました。
【想いある社会活動の促進する】
よく抽象的でわかりづらいと言われる私たちですが、この「促進」という言葉の曖昧さを私たちは必要としていました。
「応援」というほど一歩引かず、「支援」というほど専門的でない。
「促進」という乗っかったり、加速させたり、前に進めていくニュアンスです。
私たちは「目に見えないけど手触りのある感覚」として「想い」を記述しました。
言い換えると「想い」とは目に見えるものに宿るものです。
私たちがフリースクールの活動に乗っかることで豊中で私たち以外にも、子どもたちに多様な体験の機会を届ける活動やビジネスが立ち上がり、最終的には様々な人がこの課題に取り組んでいるような状態に向けて促進していきます。
というのも、社会課題を解決するのは1人のスーパープレーヤーの力ではなく、この社会で暮らす私たち一人一人の力だと思っています。みんなの力が必要だと思うのです。
そして、その力は「想い」によって合わせられるとするなら、私たちはまずここ豊中にある「子どもたちを想う気持ち」に乗っかり、促進することで様々な人たちの力がGiftとして、それを必要としている人に届けられ、そんなGiftがまた誰かのGiftとなって循環するような未来を描いています。
【フリースクールの運営について】
ここまで私たちの想いを述べてきましたが、子どもたちや保護者の方にとっては想い以上に「実際に安全に運営できるのか?」「月謝を払ってまで通わせる価値がある場所なのか?」が気になるところだと思います。
私たちは確かに子どもに関する事業の経験はありません。
しかし、TENを始め、これまで子どもと関わる経験を持っている信頼できるパートナーが数多くいます。今回、その彼らにも事業運営に参画していただきます。私たちGiftも素地として「対話」がありますので、たくさんのことを学びながらも、子どもたちと様々なことを語り合いながら「ころころ」でしかできない体験を作っていきたいと思っています。
保護者の皆様、支援者の皆様には、もしよかったら以下のHPを覗いていただいて、プレスクールにご参加いただければ幸いです。
ころころHPはこちら:https://freedomschool-corocoro.amebaownd.com/
長くなりましたが、これまでの事業はこれまでの事業のまま実施していきます。
その上で、この新しい挑戦を応援していただければ幸いです。