寄付する喜びを広げる、NPOと共に
Issue:NPOがお金を理由に夢を諦めてしまうことがある
<NPOの役割>
現在、社会には行政や企業、プライベートなつながりによって満たされ ず、置き去りにされている社会的ニーズがあります。
NPOは上図の2つの役割を担うことで社会的ニーズを満たすことを目指します。NPOにもっと様々な支援がなされれば、今よりも多くにニーズを満たせる豊かな公共になりますが、これらのニーズはビジネス化が難しいものや行政のサービス十分に整備されていないもの、家族や友人たちに気づいてもらえていないものがほとんどです。そんな中、NPOへの安定的な資金が流れず、道半ばで諦めかけてしまうNPO運営者の皆さんを何度も目にしてきました。
その背景には「寄付をもらうことは申し訳ない」「声をかけたって、どうせ集められない」など、NPO運営者の皆さんが寄付を集めることに少なからず抵抗感を持っていることもしばしば見られました。しかし、私たちはNPOらしい事業であればあるほど、ビジネス化することや行政からの委託が期待できないため、寄付を取り入れた経営が不可欠であると考えています。だからこそ、私たちはNPOらしく経営するために寄付を取り入れた経営をNPOの皆さんに提案しています。
Mission:NPOと共に『Gift』の循環を広げる
私たちが寄付にこだわるのは、上述した、課題に対する解決策として有用であるということ以外に、団体の価値観として「GIftの循環には喜びを広げる力がある」というものがあります。私たちはかつてNPOの募金箱の設置回収を代行する事業を行っていました。募金箱をみるとお店の人たちとのやりとりを思い出します。プロジェクトの進捗を伝えるたびに、「やったー」「おめでとう」そんなお言葉を何度もいただきました。私たちは目標金額や活動内容を明確に伝え、報告を丁寧に行うという手間のかかる資金調達を行っていました。その結果、私たちが置いた募金箱は店員さんもお客さんもプロジェクトのファンにしたのです。
私たちはこのような寄付の成功体験があり、寄付という手段自体がこの社会の中で人々を喜びでつなぎ、積極的に社会を変える活動への参加を促す強いエネルギーになると考えています。
NPOの皆さんにどうかお伝えしたいのは、あなたの団体の活動を応援したい人は必ずいるということです。もちろん、周りの人を信頼して寄付をお願いして、応援してもらうことは勇気が必要なことです。ですが、その勇気が周りの人を元気付けてもいるのです。もしよかったら、私たちと一緒に『Gift』の循環を広げていきませんか。もし、あなたがNPOを運営する立場にないとしても、色々な参加方法がありますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
Vision :NPOと市民の間に心の通った寄付文化を創造する
『Gift』の循環が広がった先に見えてくる風景があります。それはNPOへの寄付が当たり前になった未来です。「一人1NPO」と言ったりしていますが、自分の価値観に沿って、応援したいNPOをみんなが応援している社会です。「寄付してよかった」という喜びで人と人が繋がれれば、新しいチャレンジにはより多くの寄付がなされていきます。そして、その寄付者とNPOの関係性は、例え、プロジェクトが失敗しても励まし合いながら、寄付者はNPOを信じて、育てていくようなものあってほしいと願っています。
誰だって失敗します。でも、それに誠意を持ってNPOは応えてほしいです。それはもちろん、寄付者のためでもありますが、何よりもその活動を必要としている人のために諦めずにチャレンジを続けてほしいと思っています。そして、そのひたむきな気持ちに寄付者が応援者としてその団体を見守っていく。
私たちと一緒にそんな世界に向けて歩んでくだされば嬉しいです。
ー認定NPO法人 Gift 一同
Message 代表小山の想い〜諦めないから叶う夢〜
私は、Giftの活動で「NPOと共に『Gift』の循環を広げる」をミッションに活動をしています。
人にはそれぞれスキルや時間やモノやお金等の有形無形を問わず持っているもの(Gift)があります。しかし、そのGiftに気が付かなかったり、上手く使えなかったり、また、受け取っていることにも気が付かなかったりしているのではないでしょうか?
私たちGiftは、NPOがお金が理由で夢や活動を諦めることがあるということを課題だと感じ、自分もまわりも幸せや希望を感じ喜びが広がる社会を作っていきたいと思っています。
私自身がその可能性を感じた体験があります。
それは、私の次女が小学校の6年生のときに、4月には学級崩壊と言われ他のクラスや学年の保護者や先生からも問題になるほど、教室の中は荒れ果てていました。スケートボードを持ってきたり、物がなくなったり、授業中に外に出ていく子がいるような状態で、喧嘩も絶えない状況でした。
4月の最初の保護者会で、参加した保護者はすでにこのクラスに希望を持てずにいました。できれば、小学校最後の1年が無事に過ぎてほしいけれども、できる限り関わりたくないという空気がクラスの保護者の中にあり、長い沈黙が続きました。私は1年生のときにもPTAの委員をしていたので、この学年の子どもたちに対して愛着もあり、できれば、クラス全員が笑顔で卒業を迎えたいという強い思いがこみ上げてきて、沈黙を破るように手を上げ、「私がやります」と言ってしまいました。
委員になって最初に行ったのは、日々の様子を週に1回、各家庭にFAXすることでした。先生一人では収集がつかない状態だったため、他の保護者の方とも協力しあい、仕事に行く前に、朝のホームルームが始まるまで学校に寄って、朝教室の入口あたりで、笑顔でみんなに声をかけることを行いました。放課後は仕事が終わってから学校に寄って、担任の先生と遅くまで話しをしました。
親子で参加できるイベントを夏休みや冬休みにお母さんたちと一緒に企画をしたり、保護者会も参加してもらえるような工夫をして、少しずつ保護者も、子どもたちも変化していきました。私が学校に行くと子どもたちが周りに集まってきて、色々と話しをしてくれるようにもなりました。保護者の方々も協力してくれて、他の先生達もとても協力的になってきました。
卒業が近くなり、子どもたちに先生や保護者に向けて感謝のビデオレターをつくることにしました。お昼休みに学校に行って、ビデオレターの作成を行い、編集はクラスのお父さんが手伝ってくれました。
そうして、卒業式の後の謝恩会はクラス全員出席で、子どもたちは仲良く一列に並んで揃ってこのビデオレターを笑顔で見て、この一年間での成長と変化をともに喜び合うことができました。子どもたちの後ろではお母さんたちも嬉しそうにその様子を見ていて、そのときの感動は今でも忘れることができません。
これは、私一人では到底できることではありません。まわりの人が私の想いに共感してくれて、それぞれの人のGiftが循環し、卒業を笑顔で迎えるという共通の目標に向かって行くことができたと思います。
みなさんにも、このように私が立ち上がらなければと思った経験があるかもしれません。また、まわりの立ち上がった人を応援した経験もあるのではないでしょうか?
そうして、それらの願いがかなったとき仲間と共に喜び合えたときのことを思い出してみてください。
今、新型コロナウィルスの影響で社会は大きく変化しようとしています。そんな中で、これからの社会の変化に不安を感じている方も多いと思います。しかし、そんなときにもこの社会の課題を解決しようと立ち上がって活動しているNPOの方々がいます。そんなNPOの人たちが、夢を諦めることなく活動が続けられるよう、私たちは支援していきたいと思っています。